女性警官と100メートル併走した件

昨日のことである。

路上を自転車で走っていたら、20メートルほど先に、パトカーを止めて、何か取締中(だと思う)の警察官2人がみえた。もちろん、後ろめたいことなど全くない(笑)私は、2人の間を走り抜けようとした。

ところが、チラッと目があったのがいけなかったのか、そのうちのひとり、女性警官の方がすーと寄ってきた。やばい!(何もやばくないです!)

「すみません。防犯登録はしてますか?」
「はっ?」
「防犯登録です」
「防犯登録?」
「そうです」
「防犯登録って何ですか?」
「防犯登録です」
「だから防犯登録ってなんですか?」
「だから防犯登録です」

ほぼ、こんな感じの会話とも言えないような会話だった。それもである、私は自転車から降りたわけでもなく、ゆっくりではあったが走ったままである。当然、その警官は、小走りで私の自転車と併走したことになる。

今、Googleマップで計測してみたら、およそ100メートルはある。

何とも奇妙な光景である(笑)。

なぜ、あの警官は、「止まれ」とか「止まりなさい」とか「止まってください」とか言わなかったのだろう? 多分、言われれば止まったと思うが…(笑)。

そもそもあの警官たちは、一体何の取り締まりをしようとしていたのだろう? 自転車の取り締まりが目的なら、怪しいと思ったら(え?疑われたのか?)、まず「止まれ」でしょう。自転車と一緒に走る警官なんているのか? それとも、他の目的だったが、たまたま怪しそうな(やっぱり疑われたか?)やつを見つけ、気持ちに余裕がなく、たまたま一緒に走ってしまったのか?

で、その後の会話だが、本当に防犯登録というものを知らない私は、ただただ「防犯登録ってなんですか?」と、その後も聞き続けたが、結局、相手も、ひたすら「だから防犯登録です」と言い続けるだけで、あっという間に100メートルを走ってしまった。

「おいおい、聞いてんだから、ちゃんと説明しろよ」

と、本心では言いたいところだったが、そこはそれ、大人の私はこう聞いた。

「防犯登録していないと自転車に乗っちゃいけないの?」

警官は答えた。「いいえ」

はっ?! だったら、なんであんた、一緒に走ってんの?!

訳が分からん。

で、おおよそのことはその名前で見当はつくが、「防犯登録」というものを調べてみた。
wikipedia:防犯登録
義務化されているらしい。利点もなくはないが、かなり問題も多く、中途半端なもののようだ。それに、

都道府県の公安委員会が指定した団体が、自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律に基づいて行う自転車登録制度である。

このくだりがどうも胡散臭い。「公安委員会が指定した団体」なんていうのは、例の「交通安全協会」のようなもので、警察庁関係の天下り先ではないのか?

ウィキには、徴収された何億というお金の使途が公開されていないとある。

財団法人全国防犯協会連合会が元締めのようだが、その配下の各都道府県の組織がはっきりしない。

ああ、面倒だ。

と、諦めるように、わざと分かりにくくしてあるに違いない(笑)。また後日調べてみよう。