@半径とことこ60分

ホーム>日々閑々>「そこのみにて光輝く」映画への注目が原作への注目へ、そして佐藤泰志さん再評価へ。

「そこのみにて光輝く」映画への注目が原作への注目へ、そして佐藤泰志さん再評価へ。

2014/09/5 日々閑々, 本

呉美保監督がモントリオールで最優秀監督賞を受賞した「そこのみにて光輝く」がアカデミー賞外国映画賞のノミネート候補になっているとのことです。

これを契機に佐藤泰志さんの作品もさらに注目されることを期待します。

個人的には、映画は原作とは随分違ったトーンのものになっていると思いますが、まあ原作と映画の関係ってものはそれもありかなと思います。

「そこのみにて光輝く/呉美保監督」この映画は、原作に比して、温度が低く、湿度が高い – 沈黙する言葉

佐藤泰志さんの作品全般に言えることですが、その物語やテーマから想像するような湿っぽさや重さのようなものはありません。もちろん感じられないという意味ではありませんが、私はむしろからっとしていると感じるくらいです。それを私は、作家が同情したり、逆に同情を誘ったりするような立ち位置に立っていないからと理解しています。

その意味では、紹介の度に「芥川賞に五回ノミネート、そして落選」とか「自殺」とかの言葉が際立ってしまうことに若干の抵抗を感じます。

それはともかく、「移動動物園」「黄金の服」「きみの鳥はうたえる」などなど、どの作品も素晴らしいです。 

きみの鳥はうたえる (河出文庫)

きみの鳥はうたえる (河出文庫)

  • 作者: 佐藤泰志
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/05/07
  • メディア: 文庫
  • クリック: 9回
  • この商品を含むブログ (9件) を見る
 
黄金の服 (小学館文庫)

黄金の服 (小学館文庫)

  • 作者: 佐藤泰志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫
  • クリック: 8回
  • この商品を含むブログ (7件) を見る
 
移動動物園 (小学館文庫)

移動動物園 (小学館文庫)

  • 作者: 佐藤泰志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/04/06
  • メディア: 文庫
  • クリック: 9回
  • この商品を含むブログ (9件) を見る
 
桜庭一樹「私の男」男には優しく、女には厳しい
クマラスワミ報告を読んでみたら、吉田証言の真偽などほとんど関係ないワ
Twitter
Facebook
ブックマーク
LINEで送る

最初のサイドバー

Pick Up!

カテゴリーとことこ
とことこ
カテゴリー本
本
カテゴリー日々閑々
日々閑々

最新記事

2023/01/22

新春の蒲郡で徳川家康ゆかりの地とみかんの里の美味しいもの探索ウォーキング

2023/01/14

柴崎友香著『百年と一日』感想・レビュー・書評・ネタバレ

2023/01/8

スイッチ付きシャワーヘッドの交換は要注意です!

2023/01/2

2023年元旦金華山岐阜城、馬の背登山道を登る

2022/12/25

ブロッコリーツリーとSNSシェアの功罪

最新記事を一覧で見る

よく読まれている記事

よく読まれている記事を一覧で見る

カテゴリー

  • とことこ206
    • さわやかウォーキング92
  • マンション管理34
    • その他11
    • 建て替え1
    • 管理会社12
    • 耐震診断10
  • 料理18
  • 日々閑々253
  • 映画28
  • 本183
  • 歴史26
  • 生活42

Footer

My Web Sites

  • @半径とことこ60分
  • そんなには褒めないよ。映画評
  • IMUZA.com
  • GitHub

Related Sites

  • さわやかウォーキング
  • ALL REVIEWS
  • 好書好日
  • 読書メーター

Contact Us

  • お問い合わせフォーム
  • Twitter
  • Facebook
  • Feedly

Copyright © 2023 · IMUZA.com