日本はハロウィンで世界を無力化する

今、「ニュース7days」を見ていましたら、渋谷がすごいことになっていますね。一体いつからこんなことになっているんでしょう?

で、ハロウィンってなんでしたっけ?

収穫を祝う宗教的祝祭なんだから、バカ騒ぎするんじゃない!などと言うなかれ。

これは日本人の得意技なんです。すでにクリスマスは数十年前に宗教の呪縛から解き放ち、家族でケーキを食べる日としてその本来の意味を無力化しています。

そして、ハロウィンも、ここ2,3年のうちにコスプレの日として完全に宗教的意味合い(もともとそう強くないみたいですが)を失うことになるでしょう。

冗談ではなく、これは日本の「笑い」の伝統でもあり、その現代の象徴がビートたけしさんです。権威的な場に呼ばれることも多い彼は、その場で必ず「つまずく」などのボケをかまします。権威を無力化しようとする行いでしょう。

話はいきなり飛びますが、日本の戦後もこの「ボケ」のなせる(裏)技です。

戦争に負けても「敗戦」を認めず「終戦」と言い、本来ならアメリカへのレジスタンスが続いてもいいものを、55,000人の特殊慰安施設協会までつくり「おもてなし」したのです。

これはかなり高度な「ボケ」で、ちょっと失敗しちゃった程度の軽さで、戦争の勝者たる権威を無力化し、「敗戦」を「終戦」へと価値転換し、何ら戦争責任を取ることなく、戦前の「国体」を維持持続させたのです。

アメリカ占領政策が成功したのは日本だけと言われることもありますが、これはアメリカの幻想でしょう。

ハロウィンに話は戻り、この若者の「権威の無力化」志向は研究されてしかるべきものだと思います。できるならば、世界に拡がるすべての対立を無力化するために力を発揮してほしいものだと思いますが…。