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上野千鶴子氏「平等に貧しくなろう」

2017/02/12 日々閑々

この国のかたち 3人の論者に聞く:考える広場:中日新聞(CHUNICHI Web)

今朝の中日新聞、日本の未来像を語るシリーズもの(だと思う)の記事に上野千鶴子氏の主張が掲載されていました。

そうだよなと賛同しつつ記事にしておくかとリンクを探すためにググってみましたら、トップに

togetter.com

と、上野千鶴子叩きとも言える批判的な togetter がヒットしました。

Twitter のまとめ記事って読みにくいので嫌いなのですが、ざっと目を通してみますと上野氏が「移民を排斥する発言をした」ようなニュアンスの批判があり、え?そんなこと言っていたっけ?と読み直してみましたら、こういうことのようです。

つまり、上野氏の主張は、いま日本は転機にさしかかっており、その要因は「人口構造の変化」である、つまり人口減少をどうするかが日本の未来を決めると言っているわけで、人口を維持するには、

  1. 自然増、つまり産めよ増やせよ
  2. 社会増、つまり移民の受け入れ

の二つしかなく、一つ目の方法は何をどうやったて無理、そしてふたつ目の方法も日本は「ニッポン・オンリー」だからリスクが大きすぎると言っているわけです。

リスクというのは、

(日本では)単一民族神話が信じられてきた。日本人は多文化共生に耐えられない

ので、移民を受け入れた場合、

活力ある社会をつくる一方、社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ

ことになると言っているわけです。

で、この「社会的不公正と抑圧と治安悪化」との表現を、私は、日本人が「ニッポン・オンリー」だから移民を差別抑圧し、その社会的不公正がひいては治安悪化、そしてヘイトスピーチなどによるさらなる憎悪を生み出すという意味だととらえ、安倍的排他主義を批判しているんだと理解したのですが、言われてみれば、違うような気もしますし、どうなんでしょう?

批判的にとらえている人のように、移民が日本の治安を悪くするという意味なんでしょうか?

「平和的に衰退」という言い回しも、うまくやってきた人たちの勝手な言い分と批判されていますが、ただ、現実をみれば、安倍的アナクロニズムよりは真っ当のような気がします。

上野氏を批判している人たちには敵はそこじゃないでしょうと言いたいですね。

熊谷奈緒子著「慰安婦問題」
阿部和重著『シンセミア』危うし、投げ出し寸前…か?
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