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8月15日の妄想/日本が真に自由になる日

2017/08/14 日々閑々

安倍首相が、北朝鮮のミサイル発射計画に関して「国民の生命と財産を守るため、最善を尽くす」と語ったようですが、そんなことは当たり前で、今すべきことは、トランプ × 金正恩のチキンレースを沈静化させ、突発的な戦争状態を避けるよう動くことでしょう。それが「国民の生命と財産を守るため」になる唯一の手段であるはずです。

「国民の生命と財産を守るため、最善を尽くす」

それぞれ利害関係が異なるにしても、こういう時にどんな発言をするかで国際社会からの信頼度が変わります。たとえば、 

独メルケル首相「米国と北朝鮮、軍事的な解決策はない」

米国と北朝鮮の間で続く軍事攻撃を示唆する威嚇の応酬を巡り、ドイツのメルケル首相は11日、「米国と北朝鮮の対立に軍事的な解決策はない」と述べた。ロイター通信が伝えた。両国の緊張の高まりを懸念して声を上げたとみられる。メルケル氏はまた、国連安全保障理事会の他、米国や中国など関係国の緊密な協力が必要と指摘し「ドイツは軍事的でない解決策に積極的に関与する」と述べた。

独メルケル首相:「米国と北朝鮮、軍事的な解決策はない」 – 毎日新聞

なぜ安倍首相にはこういう発言ができないのでしょうか?

早い話、その気がないからなんですが、それにしても、口では「国民の生命と財産を守る」と言いながら、行動は裏腹で、かえって危険にさらすような発言ばかりします。

それにしても、日本は、なぜこんなにもアメリカの言うなりなんでしょう?

このところ続けざまにこのアメリカの言うなり状態が顕在化しています。

オスプレイ:自粛要請は条件付き 菅氏「必要なもの除き」 – 毎日新聞

菅義偉官房長官は8日午前の記者会見で、米軍輸送機オスプレイの墜落事故を受け、米側に日本国内での飛行を自粛するよう要請した際、「運用上、必要なものを除く」との条件を付けていたことを明らかにした。

これ、あたかも条件付きのように見えますが、実質無条件で認めるということです。

武力行使の可能性、異例の示唆 防衛相「存立危機事態」:朝日新聞デジタル

小野寺五典防衛相は10日、米軍基地のあるグアムが攻撃された場合、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」にあたりうる、との考えを示した。米朝間の緊張が高まる中、一般論としつつも、自衛隊の参戦の可能性を示唆したのは異例で、専門家からは「拡大解釈」との懸念の声もあがる。

これは言うなれば安倍政権によるアメリカへの「忖度」でしょう。

辺野古移設 沖縄、不条理ばかり 「年1回」ペース、県民大会

大会を主催した「オール沖縄会議」の共同代表で、琉球大大学院生の玉城愛さん(22)は青いスカート姿で壇上に立った。沖縄本島中部のうるま市の女性が米軍属の男に殺害された事件に抗議する昨年の県民大会でもあいさつしたことを踏まえ、「この1年を振り返ると、うちなーんちゅ(沖縄の人)が望む基地負担軽減に政府はまったく応えていない」と批判。「沖縄県民の命が日米同盟維持、強化のための踏み石になってはいけません」と力を込めた。 

沖縄は日本の主権下にあるとは言えない状態です。安倍政権は沖縄をアメリカに差し出して自らの野望、アジアでのプレゼンスを高めようとしているのでしょう。

保有、非保有国双方が協力を=核兵器禁止条約めぐり安倍首相:時事ドットコム

首相はこの後の記者会見で、核兵器禁止条約交渉への不参加について「核兵器の非人道性、厳しい安全保障環境に対する冷静な認識の下、理想に向け一歩一歩着実に近づく現実的なアプローチと異なるため、署名・批准は行わないこととした」と説明した。

もうアメリカに守ってもらっているからなどと言い訳にしてはいけません。「核の傘」が必要というところから出発していたら何も始まらないです。

来年は明治維新から150年、その明治維新から日米開戦までが73年、そして戦後73年。この数字にかこつけても仕方ありませんが、そろそろリセットでしょう。

何をリセットするかって? 日本の対米従属状態をです。

図式化してしまえば、明治維新からの73年は、西欧列強と対等な国家を目指して「帝国主義」の道をひた走った時代であり、それは結局、天皇制という神格化された価値観を持ってしかなし得なかったことでもあり、同様に、戦後の73年は、民主主義国家を目指して、アメリカという、ある意味神格化された、国家としてのアメリカというよりももっと漠然とした、それこそ「核の傘」のようなあるようでないような、それなくして生きられないような価値観を日本(人)自らが築き上げてなし得てきた歴史です。

現在の日本にあっては、「アメリカなるもの」は神格化された絶対的価値観です。

今の安倍政権は、日本は戦後、民主主義国家として欧米諸国と対等に成り上がってきたはずなのに、ここに来てみれば何か違うと焦りまくって、結局、絶対価値のアメリカに頼るしかなくなっている状態なのです。

結局、「アメリカなるもの」って、戦前の軍部と同じで、暴走する価値観なのだと思います。

さすがに、現実的なアメリカが領土的野望を持つことはないでしょうが、世界は我が物と勘違いした天皇制=軍部と同じで、膨張する意識を制御できない価値観なのだと思います。

もういい加減、神格化された幻想に頼るのはやめて、自らの足で立ちましょう。

何だか、話がカルトめいてきましたが、そろそろ対米従属から脱しようとする勢力、具体的にいえば「日米安保条約」に手を付けようとする勢力が現れてもいい頃だと思います。

日本の右(百地章氏)は「天皇の軍隊」の夢を見るか
東山彰良著『僕が殺した人と僕を殺した人』(ネタバレ)面白いのですが、書ききれていない印象です
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