焦りの見え始めた安倍政権=すべては憲法改正のため

日本の首相として初めて(ではないという話も…)真珠湾を訪問するなど、相変わらず派手な動きで高支持率維持を狙う安倍首相ですが、その実、かなり焦っているような気配が見え始めています。

IR カジノ法案

アベノミクスが思うような効果を出せず、景気浮揚に必要な個人消費が全く伸びません。

いろいろ複合的な原因があるのでしょうが、結局、過去の成長期を支えていた、いわゆる「中流」と言われる中間層が日本社会から消えつつあるのでしょう。要は格差が広がり、大量消費を見込める層が消滅しているということです。

でもって、ギャンブルで成長などという、政策というにはあまりにも恥ずかしいものまで全面に押し出して、アベノミクス効果をうたうための実績作りをしようとしています。

ギャンブルが投資ですか…(涙)。

どう考えても何も産まないですよね。仮に経済効果が見込めるにしても、いっときです。海外からの旅行者? 続かないでしょう。爆買いだって、もう終わってるじゃないですか。

GDP基準変更

ausnichts.hatenablog.com

以前、上の記事にも書いたのですが、安倍政権が、GDP の計算方法を従来の方法から変えて、2015年度で31兆6000億円上乗せしてしまいました。

http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00m/020/088000c

国際基準に合わせたというのが建前ですが、本音では、2020年に GDP を600兆円にすると大見えきった公約(?)実現のためでしょう。

積極外交とか言って、世界中を飛び回って金をばらまいている安倍首相ですが、その派手さでごまかしていますが、何ひとつうまくいっていません。 

北方四島

プーチン大統領を地元(っていっても住んだことないでしょう)山口に招いて、北方領土問題の進展を高らかに謳おうってシナリオもすっかり狂い、その挽回策が真珠湾訪問だとは思いますが、日米安保がある限り、北方四島は戻ってこないです。

TPP

これは見ての通り、いまさら引き下がれないので、強行採決までして国会承認を進めていますが、無駄と分かりながらメンツだけを保とうとしている姿は哀れです。

トランプ会談

ausnichts.hatenablog.com

それにしても、まだオバマ大統領の任期が2ヶ月もある時期に、就任もしていない次期大統領に、そそくさと会いに行くって恥ずかしくないのでしょうか? それに、トランプ大統領就任後、いち早く首脳会談をセッティングするよう外務省に指示しているという話まで出ており、必死感が痛々しい限りです。

安倍晋三は何を焦っているのか?

安倍晋三が考えている、唯一で、最終の目的は、憲法改正です。

自民党総裁の任期は、3期9年に伸ばすことも決まっていますから、安倍総裁の任期は、2021年9月まで伸びます。東京オリンピックが2020年の夏。

そして、衆議院議員の任期が、2018年12月まで。現在、改憲勢力が2/3を占めているとはいえ、この任期内に憲法改正を実現することは到底無理でしょう。

で、逆算すれば、2017年9月前後までに衆議院を解散して、自民党、維新の会、公明党(は?)で2/3をとっておけば、憲法改正まで4年という期間を確保することができます。

確実に選挙に勝つための目に見える成果、北方領土問題の進展、あるいは2島返還だったかもしれませんが、それに変わるものを求める気持ちが焦りになっているのでしょう。