再開なるも何たる「鑑賞の不自由展」あいちトリエンナーレ

昨日(10月8日)から「表現の不自由展・その後」の展示が再開されています。

そのことはとても素晴らしいことなんですが、入場制限のため抽選による1回につき30名のみの入場、鑑賞前の教育プログラム、ガイドツアー方式、手荷物の預かりと金属探知機による検査、動画撮影の禁止、さらに今日からは、写真や動画撮影を認めるために身分証明書の提示に、芸術祭開催中にSNS投稿をしない旨の「同意書」に署名を求められるということです。(以上、報道による)

ちょっとやり過ぎじゃないのと思いますが、あるいは文化庁の補助金不交付に対する法廷闘争のためということもあるのかもしれません。まったくの想像ですが…。

トリエンナーレ不自由展、2日目も抽選に800人並ぶ [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

それにしても、「表現の不自由展・その後」自体を見ようとは思っていませんのでいいのですが、この画像を見る限り、抗議のために展示中止になっていた作品を見に行くことも躊躇するような状態です。

この一連の騒ぎ、穿った見方をすれば、芸術というものが地上に降りてきた瞬間かもしれません。もともと芸術っていうのもこういう下世話なものだったんじゃないかと思います。

ところでもう一方の河村市長、抗議のために7分間座り込んだらしいです。


どうして7分間? そんな短くては抗議にならないでしょう。

これに対して大村知事がツイートしています。

愛国倶楽部? これですね。

愛国倶楽部

河村市長は、政治家というものが家業になっているとして政治家の世襲を批判し、その主張の実践のために自ら市長の報酬を800万円にしています。さらに2011年には、地域政党「減税日本」を立ち上げ、名古屋市議の報酬もそれまでのおよそ1630万円を800万円に引き下げることの成し遂げています。残念ながら、その後の減税日本の市議の不祥事などもあり、議会の多数派を失い、2016年には再び1455万円に引き上げる条例が可決されてしまいました。(数字は不正確かもしれません)

このことに対する評価は高いのですが、ただ、一方では南京虐殺はなかったと主張するなど、歴史修正主義的な言動もある人物です。

いずれにしても、この「表現の不自由展・その後」に対する発言や行動は常軌を逸しています。何かが切れちゃった感じもします。おそらく、もう何をいっても無駄で聞く耳は持っていないでしょう。

ため息しかでない日々が続きます。