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天皇陛下万歳の向こうに見えるもの

2019/10/27 日々閑々

天皇陛下万歳

なんとも奇妙な光景です。

もの言えぬ人を奇妙な祠のような(狭苦しい)場所に押し込め、その前でもの言える人たちが万歳と唱える、いったいこの人たちはその言葉の向こうに何を見ているんでしょう?

もの言えるどころか今や三権を牛耳るまでに肥大化した安倍を長とする権力機構が唯一持ち得ぬ「神」の地位、神とは物言わぬゆえに神であり、物言えば地に堕ちる存在であれば、物言わぬ存在を崇め奉ることで自らを絶対的存在に近づけようとするのは権力者の常、藤原氏に始まり、源、足利、徳川と続く征夷大将軍、そして明治になれば薩長土肥の藩閥と、この国の権力者はほぼ同様の思考のもとにあります。

マッカーサーが、天皇制を廃止すればこの国は治まらず、必ず天皇を戴いた勢力によりその政権は倒されると考え天皇制の継続を決断したというのは有名な話です。

その意味では象徴天皇制というのは、権力者にその意志があり、また国民に天皇への精神的な崇拝があれば、いつでも摂政政治にも等しい権力構造が可能になるという体制ということになり、現政権にはまさにその意志があり、上皇と上皇后が築いてきた国民からの尊敬の念を崇拝に転化させようとしている、まさにそれがこの図の意味なんだろうと思います。

それにしても儀式とは恐ろしいもので、その中に入ってしまえばこの図が神々しく見えてしまうらしく、一方その外にいるものにはどう見ても陳腐なものにしか見えないという、それが儀式の本質ということもよく現してもいます。

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