国際芸術祭あいち2022 STILL ALIVE 常滑会場

国際芸術祭あいち2022(あいちトリエンナーレ)の会期が来週までとなりましたので最後の郊外開催地常滑へ行ってきました。今日から10月ですが暑い! 32度の予想が出ています。

画像は枚数が多いですのでかなり画質を落としています。クリックしますとオリジナル画像を表示しますが、かなり容量がありますのでご注意ください。

常滑会場

セントレア(中部国際空港)のある町です。名古屋から名鉄電車で30分くらい、セントレアは次の駅ですので5分くらいでしょう。

改札を出て振り返ったところ、11時くらいです。

なんと、案内はこれだけ(のよう)です。一宮や有松は大きなサインが出迎えてくれましたが、ここはなさそうです。この後もこんな感じで思い知らされます(笑)。まずは真っ直ぐ商店街を抜けて常滑市陶磁器会館方面へ向かいます。

駅を出ますとすぐにこんな感じです。

「とこなめ招き猫通り」というそうで、いろんな猫のやきものが埋め込まれています。商売繁盛とか家内安全といった御利益祈願の猫たちでした。

デルシー・モレロス、グレンダ・レオン、ティエリー・ウッス

会場は「旧丸利陶管」おそらく土管を作っていた工場なのでしょう。

デルシー・モレロス

膨大な数のクッキーやモチで埋め尽くされた空間に、スパイスの利いた香りが立ち込めています。実はこれらのお菓子は、常滑焼に用いられる数種類の粘土に、重曹やシナモンパウダー、クローブパウダーなどを混ぜ合わせて乾燥させたもので、人が食べることはできません。

確かにほんのりとシナモンの香りがしていました。

上から見るとこうです。

グレンダ・レオン

星、ギターの弦で星座が形どられています。実際に弦を弾いて演奏している映像が流れていました。

月、タンバリンになっています。こちらは触れてもいいということでトントンとしてみましたらいい音がしました。

雨、ピアノ線を使い雨が落ち波紋がひろがるさまが表現されています。きれいでした。

いろいろな自然音の波形が焼き物になっています。これは「鳥」です。

グレンダ・レオンのプロジェクトの多くは「音」と結びついており、私たちを取り巻く自然や他者の声、そして自らの内なる声に耳を傾けることを促します。

ティエリー・ウッス

愛知県内外で無農薬栽培された日本原産の和綿や知多木綿に染付けた作品

服部 文祥+石川 竜一、シアスター・ゲイツ

この旧丸利陶管会場には他に「服部 文祥+石川 竜一」「シアスター・ゲイツ」の2作品があったようなんですが、気づかずに出てしまいました。

この芸術祭はどの会場も落ち着いて鑑賞できないということもあり、特に今日は休日ですので人も多く見落としてしまいました。

トゥアン・アンドリュー・グエン、ニーカウ・へンディン

次の会場、廻船問屋瀧田家へ向かいます。

トゥアン・アンドリュー・グエン

何が作品なのかよくわかりません。

ニーカウ・へンディン

どこに作品があったのかわかりません。

田村友一郎、

次の会場の「常々」へ向かう途中の土管坂です。

田村友一郎

かつての盆栽鉢製陶所の倉庫を改装したカフェと多目的な空間を併設する常々(つねづね)の低い天井に着目した田村友一郎は、この空間を舞台の奈落に見立てつつ、上階では「プラザ合意」を主題にした人形浄瑠璃の公演が催されるという架空の設定を持ち込みました。

上の画像の仮面がプラザ合意の出席メンバー、西ドイツ財務相のゲルハルト・シュトルテンベルク、フランス経済財政相のピエール・ベレゴヴォワ、アメリカ財務長官のジェイムズ・ベイカー、イギリス蔵相のナイジェル・ローソン、そして日本の竹下登蔵相は一番右です。

とこなめ散歩、Kizuki-au

郊外会場の一宮市、有松はていねいに鑑賞ルートが示されていましたが、ここ常滑はあまり力を入れていないようです。常時「常滑やきもの散歩道」という巡回ルートのサインがあり、その片隅にこの芸術祭のルートのシートが申し訳なさそうに貼られています。

やきものの町らしく車の入れない勾配のある路地が入り組んでいますので、とにかく芸術祭のルートがわかりにくいです。愛知県から無理やり参加させられたのかもしれませんね。

連携企画事業「Kizuki-au」

次の会場へ向かう途中、連携企画事業「Kizuki-au 築き合う-Collaborative Constructions」という一角がありました

いい写真を撮ろうとしてそもそもの企画事業が何かを捉えていません(ペコリ)。

人間に・技術に何が可能か、ロボットとの協働の価値とは?スイス連邦工科大学チューリヒ グラマツィオ・コーラー・リサーチと東京大学建築学専攻 T-ADSとによる、新しい建築のあり方への協働プロジェクトです。

公式の解説です。この解説だけではなく全般的に公式の解説文が下手です(ペコリ)。

こういう煙突がたくさん残っています。

黒田大スケ、フロレンシア・サディール、尾花賢一

旧青木製陶所

黒田大スケ

フロレンシア・サディール

作品がどこにあったのかわかりません。

尾花賢一

わざわざ中に入って見る意欲はわきません。

最後の会場、旧急須店舗、旧鮮魚店の高台から。

国際芸術祭あいち2022でした。常滑市はあまりやる気はないでしょう。